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コロナウイルスに足を引っ張られた中国製品の出荷

アップデート:2020/03/01 お知らせ 閲覧数:140

コロナウイルスに足を引っ張られた中国製品の出荷

 

つい先ほど中国の仕入先から無事に船が出港した連絡を受けやっとほっと胸をなでおろす思いをして、一連を振り返る余裕ができました。

中国の華東に位置する仕入れ先に旧正月明け早々に発送してもらうコンテナがあり、1月23日の巨大都市武漢の封鎖情報に驚く間もなく、1月28日の夜に仕入れ先の担当者から「コロナウイルスの影響で市から、旧正月連休を2月3日までに延長する通達があった為、納期が遅れる可能性がある」との連絡が入りました。

携帯でメールを読んだ途端にこの先も険しいとの嫌な予感がし、翌朝すかさずユーザー様に同遅延可能な情報を報告しました。天変地異予測不能な事情でもあり(今思えばユーザー様はこんなこともあるだろうと、ある種予測されましたでしょうか)、不幸の中の幸いにもユーザー様にとっては弊社からの納入品はセカンドソースの位置づけですので、何とか2月に使用予定の原料を他のサプライヤーから至急調達をなさいました。しかしこれ以上長引くと、さらに若しかして同ウィルスはほかの国に延焼すると思わぬところにビジネスの支障をきたす為、非常に神経を使い、毎日のように、今回遅延が発生した仕入先をはじめ、中国の各取引先担当者とマメに連絡を取り、各社の動向を注目しました。

結論的に上記華東の仕入れ先の工場の再開は2月3日から2月10に変更し、さらに高速道路の出口の封鎖に加えて、一般道路でも役所など関連機構の通行証がないと通行止めなどの問題があらわになり、再三に出荷を延ばされ、2月19日晩でやっと確約を得られました。

 

二度と再発しないように心より祈っているばっかりですが、同じ局面が現れる時に二の舞を踏まなく乗り越える為、備忘的に感じたことをここで綴りました。

 

1)「工場再開難」の課題:

各地方自治体は地元の状況を踏まえて、工場再開の方針を作成、実行し、許認可の判断を地方に委ねているそうです。

防疫対策は社会不穏に直接リンクし、ちょっとした判断のミスで地方トップ自身の出世が阻まれることはともかく、ウィルスによる身の危険を及ぼす可能性もある為、各地方政府は感染拡大を防ぐのに必死で、のちに中央管轄の「工信部」が是正、緩和する通知を出すほど、必要以上に、 過剰に対策を取っている傾向もみられたそうです。

ネット上では、「工場再開」にあたり、特殊時期で民間企業では入手しにくいマスク、消毒液、防護服を事前に揃える条件付けなど、8つの関連部門のスタンプを求める書き込みが炎上しました。

 

弊社中国のメイン取引先の10社ほどしかデータを取ってないため、参考価値は低いかもしれませんが、直感的に、河南省など北部のメーカーの復帰は比較的に速く、華東、華南の広東省は保守的でした。コロナウイルに置かれている状況は違うので、一概に言えませんが、浙江省の取引先から「2月末までに復帰するなと言われた」の連絡があった記憶が鮮明でした。

文章は長くなりますので、割愛させて頂きますが、同じ地方でも業種、規模などにより復帰できる優先順位を付けられ、弊社山東省の取引先は防護服生地に関わる事業があるため、いち早く再開できたそうです。

中国「工信部」によると、2月26日時点の中小企業の工場再開率は32.8%でなお低い数値を示しています。各地は金融、税金などの方法で工場の再開支援に乗り出しました。そして中国「衛健委」によると2020年2月29日0時~24時の29日、中国本土に新たに確認された新型肺炎の患者数は3人まで減らすことができ、湖北省以外の地域は少しずつ平常な生活を取り戻されつつであります。

2)「工場再開後、人員確保難」の課題:
弊社の仕入れ先を限らず、中国の経済の中心は相変わらず沿岸部にあり、工場は沿岸部に比較的に集中していますが、多くの会社の従業員、特に現場作業員いわゆるブルーカラーの方は内陸部に頼っている状況です。。
中国の「防疫戦」はいかに人の移動を抑えることに注力されました。2/10以降、高速道路の入り口の封鎖など 解除する動きがありましたが、団地、村ごとに封鎖している実情により村から出れないのと、コロナウイルのことを恐れて出たがらない人も多々ありますので、工場再開できた会社は従業員が集まる地方にチャーター便を飛ばしたり、高鐵(新幹線)のチケットを無償で提供したり、アモイ、寧波をはじめ、沿岸各地は人員確保の作戦に動き出しました。

3)物流滞りの課題 :
前述に重複しますが、弊社は旧正月明け早々に発送してもらう予定の華東の仕入れ先は2/10に工場再開できたものの、
・当時高速道路の入り口は相変わらず封鎖した状態で
・一般道も同じく管理下に置かれ、防疫関連物質以外を運ぶの車両は役所など関連機構の通行証がなければ通行できない壁にぶつかりました。

山東省の仕入れ先によると、トラックの確保に
・運転手が足りないので、思うように時間通りに運んでもらえなかったり
・運賃の便乗値上げを受けたり
との要求/問題を突きつけられたそうです。

なお、現状正体を掴めきれてないですが、検疫及び需要減と思われる原因で、
航空便と同じく、取り消しか、間引き運行されている船社も散見されたと乙仲さんから伺いました。

さらに、一部の仕入れ先から、「コロナウイルスの影響で圧縮されてきた出荷は一気に動き出ま可能性があるので、この先、港の扱う貨物の数量は、爆発的にリバウンドする可能性も推察される為、船を取れる内に納期を前倒しした方が良いでは?」と推奨されました。実際に2003年のSARSの時は船を長時間取れず貨物滞留の問題があったそうです。

 

心温まる話ですが、中国現地の情報を確認していると、2月19日以降、今度は逆に中国の数社の取引先から「テレビを見ている限り日本の感染者数は日に日に増え、ビジネスの影響はともかく、感染性が高いウィルスですので、ご家族など大丈夫ですか、人混みに行かないでください。マスクを送りましょうか」までお気遣い頂きました。